クヌート大王(Cnut the Great / Canute)
       

クヌートはスヴェンの息子で、デンマークの王子でした。父スヴェンはイングランドの征服に成功して、イングランド国王の地位についた人物です。ただし即位後まもなく亡くなり、王位はふたたび旧来のウェセックス家へと戻っていました。

クヌートはイングランドを征服してイングランド王位に就き、デンマーク王位を継承し、スコットランド王をしのぎ、ノルウェーを征服してノルウェー王にもなりました。その支配域は「クヌートの北海帝国」として知られています。

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クヌート大王(Cnut the Great / Canute)

クヌート大王
出典 Wikimedia Commons
治世1016 – 1035 (19年26日)
継承権スヴェンの息子
Treaty of Deerhurst
生没c.955 – 1035 (40歳)
家系デンマーク(House of Denmark
父母Sweyn Forkbeard & Gunhilda of Poland
結婚?年: Ælfgifu of Northampton
1017年:Emma of Normandy
子供Svein Knutsson
ハロルド1世(Harold Harefoot※エルフギフの子
ハーデクヌーズ(Harthacnut※エマの子
Gunhilda, Queen of Germany
埋葬Old Minster, Winchester, England (現 Winchester Cathedral の一部に建材再利用)
イングランド国王:クヌート大王

年表

1017クヌートがエマ(エゼルレッド2世の未亡人)と結婚
クヌートがイングランドを4つの伯領に分割(ノーザンブリア、ウェセックス、マーシア、イーストアングリア)
1027教会との良好な関係を示すためクヌートがローマへ巡礼、および教皇の就任式に参列
1028クヌートがノルウェーを征服
1035クヌート死去(北海帝国の崩壊)
年表:クヌート大王

おもなできごと

父によるイングランド征服を根拠に王位を主張

クヌートはスヴェンの息子で、デンマークの王子でした。父スヴェンはイングランドの征服に成功して、イングランド国王の地位についた人物です。ただし即位後まもなく亡くなり、王位はふたたび旧来のウェセックス家へと戻っていました。

1016年、クヌートはイングランドのエドマンド2世に勝利し、テムズ川以北のイングランドを支配下におきました。エドマンド2世が亡くなると、条約にのっとってイングランド全土を支配下に置き、イングランド国王として即位しました。

エドマンド2世とクヌートの条約(Treaty of Deerhurst

1016年、ディアハースト(Deerhurst)ちかくの島で、デンマーク王子クヌートとイングランド王エドマンド2世は和平交渉に臨みました。ここで、テムズ川以北をクヌートの領域とし、ロンドンを含むテムズ川以南をエドマンド2世の領域とすることが決められました。またエドマンドの死後は、エドマンドの支配領域と王位をクヌートに明け渡すことも約束されました。

この取り決めのわずか数週間後(11月30日)、エドマンド2世が亡くなります。暗殺されたとする説が一般的ですが、当時の詳しい状況はわかっていません。1017年、クヌートはカンタベリー大司教によってロンドンで戴冠され、イングランド国王となりました。

エドマンド2世の義母と結婚

1017年、クヌートはエマ(Emma of Normandy)と結婚します。エマは、フランスのノルマンディ出身で、エゼルレッドの妃だった女性です。エドマンド2世の義母にあたります。

イングランドを4つの伯領に分割

クヌートはイングランドを4つの伯領に分割しました(ノーザンブリア、ウェセックス、マーシア、イーストアングリア)。クヌートの治世下で、イングランドの交易は栄えました。また兵をデンマークに送り返すことによって、イングランドの人びとから人気も得ていたようです。

クヌートの北海帝国

クヌートはさらに、1018年にデンマーク王位を継承し、1027年にスコットランドのマルカム2世に上王と認めさせ、1028年にノルウェーを征服して王位を奪取しました。

クヌートは1035年に40歳で没します。デンマーク王位はクヌートとエマの息子ハーデクヌーズ(Harthacnut)が継ぎましたが、イングランド王位にはクヌートと前妻の息子ハロルド(Harold Harefoot)が就くことになります。ノルウェーには旧来の王家が復位しました。

地図

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クヌートの北海帝国
出典 Wikimedia Commons

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参考
Kings and Queens of England & Britain
Cnut (Canute)
Cnut (Canute)


エドマンド2世(Edmund Ironside)
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