F.06 ノルマン王朝時代

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スティーブン(Stephen of Blois)

先王ヘンリー1世は、娘のマチルダを王位継承者に指名していましたが、甥のスティーブンはこれに従わず、マチルダに先んじて自らが戴冠しました。 スティーブンとマチルダは従兄妹同士にあたり、両者の祖父はウィリアム征服王( William the Conqueror )です。スティーブンは母方からこの血を継いでいます。 1139年にマチルダがイングランドに上陸し、王位を争いました。どちらの勝利ともつかない状 […]

ノルマンコンクエスト【城のはじまり】城のタイプと目的そして影響

ノルマン人による征服をうけたイングランドには、その結果として数多くの「城 / 要塞」が建てられました。 その約8割がモット・アンド・ベイリー(motte-and-bailey)と呼ばれるスタイルの城です。モット・アンド・ベイリー型の城は、北欧を除く11世紀のヨーロッパでもっとも一般的だった城の形態です。 イングランドで最初の「城」はウィリアム征服王によって、戦略的に優れた場所を選んで各地に築かれま […]

中世(前期)ヨーロッパの服装【概要】

中世初期ヨーロッパ(400年~1100年頃)の服装の変化は緩やかでした。この時代の初期には、ローマ時代末期の服装と、帝国外部から侵入した民族の服装が2種類が見られます。人々の服装はそのアイデンティティによって異なりました。ローマ化された人々と侵入民族の服装に見られた違いは、男性服に顕著でした。

《 本の紹介 》

中世ヨーロッパの歴史 ヨーロッパとは何か。その成立にキリスト教が果たした役割とは――。ケルト的なるもの、ローマ的なるものに加えゲルマン的、東方的、ノルマン的、イスラム的等々、多様な要素を混和してヨーロッパは形成された。

中世英国人の仕事と生活 さまざまな身分の人々の役割と生活、それが中世を通してどう変化していったのかを、いきいきとした筆致で伝え、中世英国の実像に迫る。

中世のジェントリと社会 15世紀、バラ戦争の時代を生きたイングランドのジェントリの生活と、それを支える無名の人々の営みを、家政会計記録の史料をとおしてよみがえらせる。

中世イングランドの日常生活 生活必需品から食事、医療、仕事、治安まで。もしもあなたが中世イングランドを旅することになったら? 食事はどうする? お金はどうやって稼ぐ? 外での振る舞いは? 服装は?

中世ヨーロッパの騎士 (講談社学術文庫) 中世騎士の登場から、十字軍での活躍、吟遊詩人とアーサー王物語に代表される騎士道物語の誕生、テンプル騎士団などの宗教騎士団、遍歴の騎士から上級貴族にのしあがったイングランドのウィリアム・マーシャルや、ブルターニュの英雄ベルトラン・デュ・ゲクランの生涯、さらに、衰退を迎えた騎士階級が、小説『ドン・キホーテ』に最後の一撃を加えられ、近代社会の中に朽ちていくまでを描く。

紋章学入門 (ちくま学芸文庫) この一冊で、紋章の見分け方と歴史がわかる。紋章が楯に描かれたのはなぜか。どうして色が制限されるのか。成り立ちとルールがわかれば、ヨーロッパの歴史と文化がより深く理解できるだろう。

ロビン・フッドの森 森と人間のかかわりは多様であり,時代の経過とともにさまざまな変貌を遂げてきた。

写本の文化誌:ヨーロッパ中世の文学とメディア 「人の心臓より尊い」と言われた羊皮紙の世界、書記が一日に書ける分量と与えられた物質的・精神的報酬、仕事に対する書記のプライドや不満が書き込まれた挿絵や奥付、写本の窃盗事件あれこれ……。

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