このページは、13世紀のヨーロッパの服装【女性編】です。
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基本のスタイル
女性の衣服も男性と同様に比較的質素で控えめでした。くるぶし丈のシャツの上にシクラス( cyclas )または、袖のないサーコートを着用し、ウエスト部分を細めのベルト( belt )で締めました。
富裕層の女性は、こうした衣服やマントに刺繍を施しました。マントは毛皮で縁取られていることもありました。女性も男性同様にホースを着用し、革靴も履きました。
モーガン・バイブルに描かれていた女性の服装の再現
モーガン・バイブル( Morgan Bible )は、十字軍バイブル( Crusader Bible )とも呼ばれる13世紀の写本で、豊富なイラストが遺されています。次の動画では、その衣服を再現しています。
外部リンク Morgan Bible (Crusader Bible)
抜粋文:a unique medieval illuminated manuscript. The book consists of miniature paintings of events from the Hebrew Bible, set in the scenery and costumes of thirteenth-century France, and depicted from a Christian perspective.
かぶり物、髪飾り
バーベット( barbette )
個々の女性の装いの違いは、髪型とヘッドドレスに現れました。
女性版コイフ(coif)とも言われるバーベット( barbette )は頭頂から顎下までバンドを一周させたものです。これにピルボックス帽( pillbox hat )によく似たヘッドドレスなどを取り付けます。
髪はクレスパイン( crespine )またはクレスピネット( crespinette )と呼ばれるヘアネットにしまい込みました。当初は後方で団子状にしていましたが、やがて両耳を覆うようなスタイルで束ねられるようになります。
コイフもバーベットも白色ですが、クレスパインには色がついていたり、ゴールドが用いられることがありました。
ウィンプル( wimple )
ウィンプル( wimple )とベール( veil )は12世紀から見られるようになり、13世紀は主に高齢の女性や未亡人が着用しました。このスタイルは今日の修道女( nuns )にも見ることができます。
富裕層の女性
富裕層はファーで縁取られた衣服をまとい、宝石類を身に着けて飾りました。指輪やブローチは金や銀で作られ、カットされていない貴重な宝石類が埋め込まれました。金は、上流階級だけの特権でした。
外部リンク Medieval jewelry
抜粋文:In the 13th century, jewelry became the province of aristocratic and noble houses, with sumptuary laws prohibiting commoners from wearing jewelry with precious stones, pearls and excess amounts of gold or silver.
参考文献
- 1200–1300 in European fashion
- last edited on 6 August 2022, at 00:21 (UTC)
- Medieval Costume in England and France: The 13th, 14th and 15th Centuries
- Dover Publications (2012/8/28)