B.8 19世紀

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19世紀、ハノーヴァー朝(摂政時代 / リージェンシー、ジョージアン期、ビクトリアン期 / ビクトリア朝)

馬車の種類:19世紀初頭のイギリス

18世紀末~19世紀初頭に使われていた馬車を列挙します。大衆用の駅馬車から、エレガントなタウンコーチやバルーシュ、そしてスポーティなカリクル、軽量でほろなしのフェートンなど、馬車には様々の種類があります。様式やデザインも様々です。内部にベルベットやシルク、レザーをほどこして贅沢で上品に仕上げられている馬車もあれば、輸送だけを目的にしたシンプルな馬車もあります。

イングランドのカントリーハウス(1)成り立ちと建築様式の変化

カントリーハウスの建築様式は様々です。中世のものから、テューダー朝エリザベス時代の様式、あるいは後のゴシック様式やバロック様式、摂政時代に新築されたパッラディーオ様式、そこから少し時代を下ったビクトリアン様式などがあります。

【女性編】18世紀末~19世紀初頭の服装(摂政時代)

摂政 / リージェンシー 時代の女性の装いについて整理しました。社交に忙しい上流階級のレディは、1日に3~4度ドレスを着替えることがあったかもしれません。予定のない日であっても、上流の家系ならディナーのために着替えるのが普通でした。

19世紀のイギリス(年表式)

19世紀のイギリスは産業革命によって大きく変化しました。19世紀はじめの国勢調査では全人口の2割だけが都市部に暮らしていましたが、中ごろには全人口の半数が都市部へ移り、20世紀が近づくころには3分の2が都市部へ移住していました。当初は農業が中心の社会でしたが、後半になるにつれ工業が一般的になりました。職人の手で作られていた品物は、機械で造られるようになりました。 扉絵:Victorian Scho […]

リージェンシー・ファッション(摂政時代の装い)

18世紀末~19世紀初頭 フランス貴族をイメージさせる装いを避ける 18世紀末から19世紀初頭のヨーロッパおよび関連する国々のファッションは、18世紀初頭の重厚なコスチュームから解放されて、かろやかな装いが流行しました。というのもフランス革命のあおりで、フランス貴族のようないでたちで出歩くことを好む人がいなくなったからです。また、かつての衣装は社会的地位に左右されるものでしたが、19世紀を迎えるこ […]

ホイッグ党とトーリー党

トーリー党とホイッグ党は、17世紀の王政復古期ーチャールズ2世の時代ーにうまれた政党です。ジェームズ2世が親カトリック政策をはじめると、両派ともが一致してジェームズ2世を追放しました。名誉革命を経て、アン女王の崩御でふたたび生じた王位継承問題。ジェームズ2世の息子の王位継承権を支持したのがトーリーで、プロテスタント派のゲオルグ・ルートヴィヒを支持したのがホイッグです。ジョージ3世の時代に転機が…

地主階級(ジェントリ / Gentry)の身分と職業

爵位があれば貴族ですが、爵位がなければ地主階級です。地主階級(ジェントリ / Gentry)とは貴族の下に属する階級です。上流階層(支配者層)の最下位に位置します。地主階級に属する人々を細分すると上から、バロネット(準男爵)・ナイト(騎士)・エスクワイヤ(郷士)・ジェントルマン(紳士)に分けることができます。

イギリスのカントリーハウス-3タイプ

パワーハウスとは最も巨大なカントリーハウスのことを言います。中世のホールハウスから発展して必要に応じて部屋が追加されたか、もしくは地元の建築家によって新たに建てられた邸宅を便宜的にマイナーカントリーハウスと呼びます。 パワーハウスに比べて規模は小さく、数の上では勝ります。19世紀の産業革命につづいて、第三のカントリーハウスが、新しい富裕層によって建てられました。ビクトリアンハウスです。

イギリスの摂政時代をざっくり

イギリスには「摂政時代 / リージェンシー」と呼ばれる時代があります。精神を患った国王ジョージ3世に代わって王太子ジョージ(のちのジョージ4世)が摂政をつとめたことからこのように呼ばれます。18世紀末~19世紀の初頭で、王朝はハノーヴァー朝(House of Hanover)※にあたります。 優雅に暮せる人々は優雅に暮らし、奔放な王太子ジョージを筆頭に、お洒落なボー・ブルメルや破天荒な詩人バイロン […]

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《 本の紹介 》

図説 英国社交界ガイド 当時、数多く出版されていた「エチケット・ブック」の記述を手がかりに、ヴィクトリア時代の中流女性が送った社交生活を再現し、彼女たちの心情に迫る。

路地裏の大英帝国: イギリス都市生活史 パン・紅茶・病気・レジャー・パブなど、日常から見る19世紀英国生活社会史。

レンズが撮らえた 19世紀英国 世界でいち早く産業革命が勃興した19世紀から20世紀初頭の英国の風景,人物および貴族や人々の暮らし,風俗や文化などを古写真で綴る。

ヴィクトリアン・レディーのための秘密のガイド 約200点の図版を交えて、ヴィクトリア朝の女性のありのままの暮らしを紹介!

図説 英国インテリアの歴史 これ1冊で、インテリアの様式から英国人の家にたいするこだわりまで、全部わかる永久保存版! ヴィクトリアン・ハウスの魅力満載。

暮らしのイギリス史―王侯から庶民まで 重労働のベッドメーキングや尿によるしみ抜きなど歴史のひとこまを実感しながら中世から現代までの人々の日常に迫る、優雅でユーモラスなイギリス生活史。

ホメオパシーとヴィクトリア朝イギリスの医学 科学的医学がどのように形成されようとしたのか、その歴史の一端を明らかにする。

産業革命史 第一次産業革命(一七六〇~一八三〇年代、軽工業)、第二次産業革命(一九世紀後半~二〇世紀初頭、重工業)、第三次産業革命(二〇世紀後半、IT・情報)、第四次産業革命(二〇一〇年代以降、IoT・AI)の四段階に分け、世界経済の変遷をたどりなおす。

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