B.6 17世紀

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17世紀、ステュアート朝、共和国時代、クロムウェル政権、王政復古

ロンドンに酔っ払いがあふれた時代-ジン・クレイズ-

17世紀後半~18世紀初頭にかけて、イギリス-とくにロンドン-で、「ジン」の消費量がいちじるしく上昇しました。ジンは蒸留酒です。この時期はジン・クレイズ(Gin Craze)-ジンに狂った時代-として知られています。多くの人が飲み過ぎで、市は酔っ払いであふれました。社会秩序が乱れ、ジンは蔓延する犯罪・売春・精神疾患などの原因であると考えられるようになりました。

チャールズ2世(Charles II)

チャールズ2世は、処刑されたチャールズ1世の息子です。オリバー・クロムウェルの死と、リチャード・クロムウェルの失脚に続いて護国卿政権が崩壊すると、再構成された議会によってチャールズがイングランド国王として迎え入れられました。 武勇に優れるでもなく、政治政策に長けるでもなかった国王ですが、人気がありました。側室とのあいだに多くの私生児が産まれていますが、妃との間に子供を授かることはなく、チャールズ2 […]

カントリーハウス【サウスイースト編】

このページは、カントリーハウス【サウスイースト編】です。 ブレナム宮殿 Blenheim Palace 大部分が一般公開されています。 ブレナム宮殿はチャーチル家の拠点であるとともに、霊廟( mausoleum )でもあり、国定モニュメント( monument )でもあるユニークな建造物です。第二次大戦中に首相を務めたウィンストン・チャーチル( Sir Winston Churchill )の祖先 […]

ホイッグ党とトーリー党

トーリー党とホイッグ党は、17世紀の王政復古期ーチャールズ2世の時代ーにうまれた政党です。ジェームズ2世が親カトリック政策をはじめると、両派ともが一致してジェームズ2世を追放しました。名誉革命を経て、アン女王の崩御でふたたび生じた王位継承問題。ジェームズ2世の息子の王位継承権を支持したのがトーリーで、プロテスタント派のゲオルグ・ルートヴィヒを支持したのがホイッグです。ジョージ3世の時代に転機が…

イングランドのカントリーハウス(2)建築様式の混合

長い歴史をもつカントリーハウスのなかには、ファサードやウィングに時代ごとの建築様式が混在しているものがあります。 時の有名建築家を雇える人は限られていましたので、おおくのカントリーハウスは、おもに地元の建築家によって改築されました。そのテイストは実用的で、時代の流行にも左右されました。

ジェームス1世・6世(James I & VI)

ジェームスはスコットランド女王メアリの息子です。生後13か月でスコットランド王位を継承し、35歳のときにイングランド王位も継承しました。両国に君臨した初めての君主です。スコットランドではジェームス6世ですが、イングランドではジェームス1世として数えられます。 ジェームス1世・6世(James I & VI) 治世 スコットランド王として:1567年7月24日- 1625年3月27日(57年 […]

ジェームス2世 / 7世(James II / VII)

ジェームスは、イングランドおよびアイルランドの国王としてジェームス2世、スコットランドの国王としてはジェームス7世です。亡き兄王チャールズ2世を継いで1685年2月6日に国王として即位しました。ジェームス2世/7世は、1688年の名誉革命で廃位させられます。 ジェームス2世/7世は、カトリック派の最後の国王です。プロテスタント派の国王が望まれた時代においてジェームス2世/7世は、カトリック派に対す […]

貴族と地主階級(ジェントリ)の違い

貴族と地主階級の違いはなにか?それは、貴族には爵位があるいっぽうで、地主階級には爵位がないことです。これが両者の決定的な違いです。…「血統」は、イングランドの地主階級を決める必須要素ではありません。下層から昇ってきた地主階級もいたからです。

王室の豪邸にも匹敵するカントリーハウスを4つ紹介

ブレナム宮殿 マールバラ公爵の本拠地であるブレナム宮殿(Blenheim)は、イングランドのオックスフォードシャーにあります。王室の所有ではないカントリーハウスのなかで唯一「宮殿 / Palace」が付されている建物です。1705年から1722年にかけて建てられ、1987年からユネスコ世界遺産に登録されています。 一般公開されています。公式サイト:https://www.blenheimpalac […]

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《 本の紹介 》

メイフラワー号の少女 1620年、新大陸アメリカへむかったメイフラワー号の苦難に満ちた航海を、ひとりの少女の日記を通して忠実に描く。

略奪の帝国 上: 東インド会社の興亡 18世紀、インドを征服した一企業による歴史的な組織暴力と、インドの悲劇を描いた、近年の歴史書最大の話題作、待望の邦訳!

図説 バロック 時代を画したバロックの建築・美術・音楽を総合的に論じる画期的な1冊。

クロムウェルとピューリタン革命 本書は、クロムウェルの思想と行動を通してそれを解明するものである。

イギリス革命史(上) オランダに侵攻した未曾有の大軍を前に国土を水没させてまで戦い抜いたオレンジ公、そのオランダと海上で戦ったのちのイギリス王ジェームズ2世の両名の前半生を、清教徒革命から英蘭戦争、オランダ戦争といったヨーロッパ史の中に位置づけて描き出す。

物語スコットランドの歴史 第二章 ステュアート朝の時代|第三章 グレートブリテン成立前夜|第四章 ジャコバイトの乱とその後

物語イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで (中公新書)

スパイス戦争 ――大航海時代の冒険者たち 東南アジア島嶼部バンダ諸島を産地としていた香辛料ナツメグは黄金を凌ぐ価格で取引されるようになり、島の覇権をめぐってオランダとイギリスが凄惨な争いを繰り広げることになる。

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