C.1 政治・経済

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ヘンリー5世(Henry of Monmouth)

ヘンリー5世は、ヘンリー4世の息子です。武勇に優れ、父王の治世に起きたイングランド各地の反乱をを鎮圧しました。 即位すると対仏戦(百年戦争)を再開し、アジャンクールの戦いに勝利します。1420年には、次期フランス王位の継承が約束され、フランス国王シャルル6世の娘カトリーヌを妃に迎えました。しかし息子ヘンリーが生まれて間もなく、ヘンリー5世は赤痢を患って35歳で急逝してしまいました。 シェイクスピア […]

ジェームス2世 / 7世(James II / VII)

ジェームスは、イングランドおよびアイルランドの国王としてジェームス2世、スコットランドの国王としてはジェームス7世です。亡き兄王チャールズ2世を継いで1685年2月6日に国王として即位しました。ジェームス2世/7世は、1688年の名誉革命で廃位させられます。 ジェームス2世/7世は、カトリック派の最後の国王です。プロテスタント派の国王が望まれた時代においてジェームス2世/7世は、カトリック派に対す […]

18世紀イギリス領アメリカのボストンで、兵士が大衆に発砲した事件

民間人と揉め事を起こしたひとりの護衛官が助けを求め、プレストン大尉率いる数人の兵士が援護に駆け付けました。見物に集まった大衆は兵士に雪玉や石を投げ、さらには大尉を棍棒で殴る者まであらわれました。大尉は発砲を命じませんでしたが、驚いた兵士らが発砲し始めました。弾は11人に当たり、3人は即死、8人が重軽傷を負い、このうち2人は怪我がもとで後ほど亡くなりました。

イギリス躍進の起点「スペイン継承戦争」

ルイ14世の孫フィリップはスペインの国王として継承権こそ認められましたが、領土という点では、イギリスがおおくの植民地を獲得する結果になりました。ユトレヒト条約は、イギリスが植民地帝国として躍進する重要な起点とみられています。いっぽうでフランスとスペインは結果的に、イギリス躍進の犠牲となったのです。

エルフウェルド(Ælfweard of Wessex)

父王(エドワード長兄王)が没して間もなく、エルフウェルドもなくなりました。父王とおなじウィンチェスターに埋葬されたと『アングロサクソン年代記(Anglo-Saxon Chronicle)』に記されています。王位に就いたことは明示されていません。しかし12世紀に編纂された『Textus Roffensis』には、エルフウェルドが国王としてリストアップされているそうです。治世は4週間です。 王位に就いた期間があったかどうか、歴史家のあいだで見解が分かれています。

ジェーン・グレイ(Lady Jane Grey)

ジェーン・グレイは「9日間の女王」として知られています。貴族の思惑が錯綜する政治の世界で擁立され、裏切りに合い、犠牲となった女王です。処刑されたとき、ジェーンはまだ17歳でした。 ジェーン・グレイ(Lady Jane Grey) 治世 1553年7月10日-1553年7月10日(9日) 継承権 ヘンリー7世とヨーク家のエリザベスの曾孫後継者として指名 生没 1536:Bradgate Park15 […]

ボストン茶会事件:「茶法」とはどんな法で何が問題だったのか

「ボストン茶会事件」は、急進派の植民地人による「茶法」への抵抗、ひいてはイギリス議会への抵抗運動です。茶葉は「イギリス東インド会社」から輸入される予定のものでしたが、北アメリカの植民地人は茶葉の荷下ろしを拒絶しました。ボストンでは、40トンの茶葉が海に投げ捨てられました。「茶法」とはどんな法なのか、そして何が問題だったのか、まとめました。

ジョージ4世(George Augustus Frederick)

「ヨーロッパいちの紳士( First Gentleman of Europe )」としても知られるジョージ4世は、芸術や建築の良き保護者でした。しかし、私生活は奔放で、めちゃくちゃでした。 1785年、王太子だったジョージは、ある未亡人女性( Maria Fitzherbert )と秘密裏に結婚しました。しかし夫人がカトリック教徒であったことなどから、この結婚は無効とされました。1795年にキャロ […]

イギリスの摂政時代をざっくり

イギリスには「摂政時代 / リージェンシー」と呼ばれる時代があります。精神を患った国王ジョージ3世に代わって王太子ジョージ(のちのジョージ4世)が摂政をつとめたことからこのように呼ばれます。18世紀末~19世紀の初頭で、王朝はハノーヴァー朝(House of Hanover)※にあたります。 優雅に暮せる人々は優雅に暮らし、奔放な王太子ジョージを筆頭に、お洒落なボー・ブルメルや破天荒な詩人バイロン […]

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《 本の紹介 》

イギリス近世・近代史と議会制統治 15世紀末から19世紀前半の英国議会の動きを専門家が多角的に分析

ハンドブックヨーロッパ外交史:ウェストファリアからブレグジットまで いち早く産業革命に成功して世界中を支配し、今日も世界政治を左右するヨーロッパ諸国は、いかなる外交を展開してきたのか。

イギリスの歴史 ブリタニアの創成(太古~古代)から現在のブレグジットの道まで、全12章構成の、斯界の第一人者によるイギリス通史入門編。イギリスの成り立ちから大英帝国、EU脱退まですべて解明。

イギリス革命と変容する〈宗教〉: 異端論争の政治文化史 王権、議会、教会、そして知識人から民衆まで、相互に織りなす目まぐるしい政治変動は、当事者たちの意図を超えて〈宗教〉概念そのものの文化的前提を根本から揺るがし、人々の生活と心性を変容させていく。

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