B.8 19世紀

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19世紀、ハノーヴァー朝(摂政時代 / リージェンシー、ジョージアン期、ビクトリアン期 / ビクトリア朝)

社会階級‐19世紀初頭のイギリス

摂政時代 / リージェンシー(18世紀末~19世紀初頭)の社会の序列構造について書きます。国王を頂点として、支配者層には王族と貴族階級そして地主階級が続きます。「ミドルクラス」という階層は1832年以降に使われ始めました。しかしその実態は19世紀の初頭から存在していました。全人口のもっとも多くを占めていたのは…

イギリスの摂政時代をざっくり

イギリスには「摂政時代 / リージェンシー」と呼ばれる時代があります。精神を患った国王ジョージ3世に代わって王太子ジョージ(のちのジョージ4世)が摂政をつとめたことからこのように呼ばれます。18世紀末~19世紀の初頭で、王朝はハノーヴァー朝(House of Hanover)※にあたります。 優雅に暮せる人々は優雅に暮らし、奔放な王太子ジョージを筆頭に、お洒落なボー・ブルメルや破天荒な詩人バイロン […]

ジョージ4世(George Augustus Frederick)

「ヨーロッパいちの紳士( First Gentleman of Europe )」としても知られるジョージ4世は、芸術や建築の良き保護者でした。しかし、私生活は奔放で、めちゃくちゃでした。 1785年、王太子だったジョージは、ある未亡人女性( Maria Fitzherbert )と秘密裏に結婚しました。しかし夫人がカトリック教徒であったことなどから、この結婚は無効とされました。1795年にキャロ […]

【女性編】18世紀末~19世紀初頭の服装(摂政時代)

摂政 / リージェンシー 時代の女性の装いについて整理しました。社交に忙しい上流階級のレディは、1日に3~4度ドレスを着替えることがあったかもしれません。予定のない日であっても、上流の家系ならディナーのために着替えるのが普通でした。

18世紀~19世紀の陸路

これまでの穴だらけ泥だらけの道に比べて、修繕された有料道路は快適でした。旅人や商人は「有料」の「価値」を認めはじめました。 道路のコンディションがよくなると、馬に背負わせる荷物の量を増やすこともできます。18世紀の終わりには、馬は1頭あたり 3,000kg 以上の荷を運んだそうです。 有料道路の運営と管理は民間団体に信託されました。ターンパイクトラスト(turnpike trusts)といいます。

イングランドのカントリーハウス(2)建築様式の混合

長い歴史をもつカントリーハウスのなかには、ファサードやウィングに時代ごとの建築様式が混在しているものがあります。 時の有名建築家を雇える人は限られていましたので、おおくのカントリーハウスは、おもに地元の建築家によって改築されました。そのテイストは実用的で、時代の流行にも左右されました。

18世紀~19世紀の馬車のスピード

有料化によって道路のコンディションが良くなったおかげで、馬車の移動スピードも向上しました。1750年代には平均時速8キロメートルだった乗合馬車が、1790年代には平均時速11キロメートルで走りました。メールコーチが時速24キロメートルで走行した記録もあります。

地主階級(ジェントリ / Gentry)の身分と職業

爵位があれば貴族ですが、爵位がなければ地主階級です。地主階級(ジェントリ / Gentry)とは貴族の下に属する階級です。上流階層(支配者層)の最下位に位置します。地主階級に属する人々を細分すると上から、バロネット(準男爵)・ナイト(騎士)・エスクワイヤ(郷士)・ジェントルマン(紳士)に分けることができます。

貴族と地主階級(ジェントリ)の違い

貴族と地主階級の違いはなにか?それは、貴族には爵位があるいっぽうで、地主階級には爵位がないことです。これが両者の決定的な違いです。…「血統」は、イングランドの地主階級を決める必須要素ではありません。下層から昇ってきた地主階級もいたからです。

カントリーハウス:マナーハウス や タウンハウス との違いは?

そもそも「カントリーハウス」という言葉は、ロンドンなどの都市部に建つ「タウンハウス」に対比する言葉として使われ始めたそうです。裕福な貴族やジェントリは、所有する広大な土地にお屋敷をもち、ロンドンなどの都市部にも邸宅をもっていました。季節ごとに滞在場所を変えて暮らしていたのです。「カントリーハウス」と混合されやすい言葉として「マナーハウス」があります。マナーハウスは、中世の封建領主の館です。後世、増改築して住宅として利用されたなら「カントリーハウス」の一種となります。

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《 本の紹介 》

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